ノジュール6月号
15/15

続いており、霞の中に消えている。下から見上げるとその大きさ・重さに圧倒されるが、城壁に登って見下ろせば、長城が描く曲線は滑らかで、複雑な山の起伏を吸収してまるで大地を包みこむように流れている。人間の業と自然の力が調和した絶景だ。 北京近郊にはほかにも、城砦の役割を果たした居きょ庸よう関かん、長城トレッキングで有名な司し馬ば台たい、森の緑が美しい慕ぼ田でん峪よくなど、いくつかの長城があり、それぞれ異なる味わいが楽しめる。アジア各地に点在する桃源郷のような絶景や想像を絶する壮大な建造物……。そんな秘境を訪れるのは、なんとなくハードルが高いと思っていませんか?近年、アジア辺境へのアクセスが急ピッチで整備され、お手ごろなツアーも登場、さらに円高の後押しもあって、アジアの世界遺産はグッと身近になりました。移動12時間以内で辿りつける感動の世界遺産へ――行くなら今がチャンスです!12時間で感動保証!75nodule 2012 June明の将軍・戚継光(せきけいこう)がモンゴルから首都・北京を守るために築いた金山嶺の長城。起伏が激しく、一部未修復の荒々しい姿が魅力万里の長城●日本から約6時間(八達嶺)■アクセス:成田・羽田から北京まで約4時間。北京首都国際空港から市街地まで地下鉄で約30分。北京市内から八達嶺駅まで電車で1時間~1時間30分。バスでもアクセスできる■登録区分:文化遺産 ■登録年:1987年■日本との時差:-1時間■問合せ:中国国家観光局(www.cnta.jp/)、北京市観光局(japan.visitbeijing.com.cn/)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です