ノジュール8月号
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白馬連峰の中腹にあたる標高約1900〜2000m、100haにおよぶ広大なエリアに、大小さまざまな湿原が点在する栂つが池いけ自然園。園内には約5・5㎞に渡って散策路が巡らされ、湿原の大自然を満喫しながら約3〜4時間で周遊することができる。 栂池自然園は、栂池ビジターセンターが入口。ここで入園料300円を支払い歩き始める。最初に現れる水ばしょう湿原は文字通り、7月の上旬頃にミズバショウの群生が花開くが、盛夏には、ヒオウギアヤメやオニシオガマ、トリカブトなどが咲き乱れる。水ばしょう湿原一周の所要時間は約15分。天候や体力に合わせて歩くコースを選択し調整できるのもこの自然園の魅力だ。 冷風が吹き上がる風穴を横切り、広大な湿原が続くワタスゲ湿原を抜けると楠川を渡る。ここまでは、平坦な木道歩きだが、この先は登山道となり、靴も山歩きに適したものが必要となる。高度を上げてたどり着く浮島湿原は、湿原に咲く花々と周囲の景観が美しいパラダイスだ。さらに高度を上げてモウセン池を過ぎ、銀命水に喉の渇きを潤せば、最高所の展望湿原に到着。そのままヤセ尾根を通って周遊してもよいが、急坂があるので、足に自信がない人は、往路を戻るとよいだろう。浮島湿原湿原ハイキングのモデルプラン文・写真:村田正博ロープウェイで北アルプスへ簡単アクセスゴンドラリフトとロープウェイを乗り継ぐと、そこはもう標高約2000mの世界。可憐な高山植物が咲き乱れる湿原を抜け、白馬三山を間近に望む、手軽な天上ハイキングが楽しめます。栂池高原で花の湿原ハイキングJR大糸線白馬大池駅⬅バスで10分栂池高原駅⬅ゴンドラリフトで20分栂の森駅/栂大門駅⬅ロープウェイで5分自然園駅⬅徒歩10分栂池自然公園入口水ばしょう湿原⬅徒歩25分ワタスゲ湿原⬅徒歩15分楠川⬅徒歩25分浮島湿原⬅徒歩50分展望湿原⬅(復路)レストランみずばしょう水のある風景を歩くモデルプラン258浮島が浮かぶ池塘の周りに広がる湿原には、ニッコウキスゲなどの花々が多く咲き揃い、背景には白馬連山の姿も美しく眺められる。

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