ノジュール8月号
5/15

成にかかるコスト、整備にかかるコストを削減していることが挙げられる。また、預ける手荷物や機内サービス(食事・飲み物)を有料化し、航空券の販売もインターネットでの直販を基本にするなど、人件費を徹底的に削減している(コールセンターや空港カウンターでのチケット購入には手数料が発生)。また、座席数もシートピッチ(前後幅)を狭くして、大手航空会社に比べて1〜2割程度多くし、一度に運べる人数を増やしているほか、空港での折り返し時間も30分程度に短縮し、早朝から深夜まで運航するなど、飛行機自体の稼働時間もアップしている。LCCの安い運賃は、まさに企業努力の賜物なのだ。 機体の安全性についても話題がつきないLCCだが、安いからといって機体が古い、整備がされていない、などの心配は無用。今回日本で運航を開始したLCC3社も、すべて新造機のエアバスA320を購入し、信頼のおけるパイロットを採用。安全性を最優先に考えているとコメントしている。過去のLCCの事故率も極めて低く、欧米や東南アジアのLCC先進国でも、かつて整備不十分などによる事故を起こしたLCCは運航停止や倒産に追い込まれている。空の安全は航空会社が何よりも重視すべき条件で、LCC各社もそのことを十分わきまえているため、それほど安全性の心配をする必要はなさそうだ。航空会社ピーチ・アビエーションジェットスター・ジャパンエアアジア・ジャパン拠点空港関西空港成田空港・関西空港成田空港運行開始時期2012年3月2012年7月2012年8月国内就航路線成田発着 ―札幌・関西・福岡・沖縄札幌・福岡・沖縄関西発着札幌・福岡・長崎・鹿児島札幌・福岡 ※8月24日就航予定 ―運賃例(最安値)*成田=札幌未就航4490円4580円成田=福岡未就航5090円5180円成田=沖縄未就航6590円6680円大阪=札幌4790円4590円未就航大阪=福岡3590円3590円未就航コールセンター手数料1050円1800円1000円座席指定料(通常席/広い席)210円/840円250円・400円(前方席)/850円300円/1200円荷物手数料(事前決済/空港払い)1050円/2100円 ※~20kg1個900円/2000円 ※~15kg799円/1600円 ※~15kg予約変更手数料(1区間)3150円3100円3990円ホームページwww.fl ypeach.com/www.jetstar.com/www.airasia.com/各社の特徴ANAや香港の投資家グループが出資した日本初登場のLCC。ピンク色の機体デザインとキュートな制服を採用し、若者や女性を意識したブランドに。海外では抜群の知名度を誇るオーストラリアのLCCが、JAL・三菱商事などの出資で日本市場へ。オレンジをブランドカラーに、フレンドリーなイメージ。ANAとマレーシアの航空会社エアアジアが手を組んだ赤いLCC。エアアジア流の濃い目の化粧や派手な制服など、個性溢れる客室乗務員が多い。*キャンペーン価格は除く問われる機体の安全性LCC3社 サービス早見表17nodule 2012 August国内LCCは全180席のエアバスA320を使用1.エアアジアは赤をベースにした機体2.乗員のトレーニング風景(ANAグループが設立した「panda Flight Academy」にて)12

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です