人気の特集
降り注ぐ星空と深い緑、
やんばるの大自然にふれる
奄美大島、徳之島、西表島とともに、2021年、世界自然遺産に登録された沖縄島北部。
通称「やんばる」とよばれるエリアに広がる、深い森と澄みきった星空を見に行きました。
森が育む命にふれ
心身ともにリラックス世界中でやんばるの森にしか生息していない貴重な鳥・ヤンバルクイナに会いに国頭村へ向かう。最近は天敵とされるマングースの防除が進み、その数を増やしつつあり、早朝に集落近くで見かけることもあると聞く。だが旅行者が出会うのは、なかなか難しい。
朝9時の開館と同時にヤンバルクイナ生態展示学習施設クイナの森に行くと、クー太と名付けられたヤンバルクイナが、餌をついばみながらお散歩中だった。自然界では人の気配を感じただけで逃げてしまうので、展示ブース越しとはいえ、姿が見られて感激だ。想像していたよりも小柄な印象で、とってもキュート。
このヤンバルクイナが生きる森を訪ねようと、やんばる学びの森へ。やんばる・ネイチャーウォークツアーのリバーソングコースに参加した。自然ガイドでセンター長の大城和也さんと森の入口に移動する。ふと足元を見ると、小さな実がいっぱい落ちている。「森にたくさん生えているイタジイという木のドングリです」。そう言って、大城さんはドングリの皮をむき、中から出てきた小さな白い実を口に含んだ。「昔の人々はこの実を食べていたんですよ」。そんな話を聞きながら、渓流沿いを歩き、イタジイやウラジロガシ、原始時代を連想させるヒカゲヘゴなど、植物の名前を教えてもらう。澄んだ鳴き声の鳥はホントウアカヒゲ。木々を揺らす風が気持ちいい。
最後に待っていたのが、虹の滝だ。「晴れた日の午前中には、滝の下の部分に虹が見えることがある」という大城さんの言葉どおり、この日の滝には小さな虹がかかっていた。滝壺に木漏れ日が差し込み、所々に円を描いている。虹を見ながら深呼吸すると、森に包まれるような安らぎを感じた。
