老後に備えるあんしんマネー学 第30回
さまざまな情報が飛び交うなか、老後資金に不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
お金を上手に管理して、老後を安心かつ心豊かに暮らすための、備えのマネー術を紹介します。
コロナ禍で海外旅行を控えていた方も多いでしょう。新型コロナウィルス感染が収束したとは言い切れないものの、旅行会社からは海外旅行のツアーが続々と発売されており、「そろそろ海外に行きたい」と考える方もいるはずです。そこで今月は、海外旅行にかかる費用について考えてみたいと思います。
燃油サーチャージなど
諸費用の比較も大切ひと口に海外旅行と言っても、近場のアジアに行く場合と、ヨーロッパやアメリカに行く場合では、かかる費用が異なります。また燃油サーチャージの負担増により、飛行時間が10時間を超えるような渡航先の場合、サーチャージを含めた諸費用が10万円を超えるケースは珍しくありません。予算組みをする際は、諸経費を含めて考えることが大切。ちなみにカタール航空のように、燃油サーチャージを取らない※注1とする会社もあり、これから海外旅行を計画する場合は、諸費用についても比較する必要があります。
旅行の計画書を作成して老後資金の範囲で楽しむところで認定の区分は、要支援では1と2の2段階、要介護では1から5の5段階の合計7段階に分かれています。それぞれの区分ごとに、介護保険を使えるサービスの上限単位数が決まっており、介護度が重くなるほど、利用できる上限単位数は多くなります。たとえば要支援1では5032単位ですが、要介護5では3万6217単位になります。(表1)
ノジュール読者は旅好きの方が多いと思いますので、「旅行の終活」を考えてみてはいかがでしょうか。表1では海外旅行のプラン例をご紹介していますが、海外だけでなく、国内も含めた「これからの旅行の計画書」を作ろうというものです。
旅行の計画書で大切なのは、予算と費用の出どころ。旅行費用は、日々の生活費とはお金の出どころが異なる特別支出に当たるお金。特別支出の使い方を誤ると、老後資金が思うより早く減ってしまうため、計画的に使うことが望まれます。
反対に、海外旅行に行きたいと願っても、老後資金が心配で踏み切れない方にジを取らない※注1とする会社もあり、これから海外旅行を計画する場合は、諸費用についても比較する必要があります。
旅行積立を利用して旅行費用を計画的に準備旅行費用として使うのが数年先であれば、大手の旅行会社や航空会社で扱っている「旅行積立」を利用して、旅行費用を準備する方法もあります。旅行積立の仕組みを簡単に説明しますと、毎月5000円以上などの一定額を積立て、満期を迎えると、積立てた金額や積立て期間に応じたサービス額が上乗せされた旅行券が受け取れます。旅行券で受け取れるのではなく、旅行積立専用のカード内に、積立てた金額がチャージされるタイプの旅行積立もあります。
旅行積立で付与されるサービス額は、一般的な預金に比べて高めに設定されているのが魅力です。また旅行費用として積立てるため、「お金がないから旅行をあきらめる」といったことが起こりにくいのもおすすめポイントです。
ただし、旅行積立をおこなう際は、サービス額の多さで積立てる会社を選ぶのではなく、参加したいツアーを扱っている会社、あるいは搭乗予定の航空会社で積立てをおこなう必要があります。積立ては満了したものの、旅行券を使おうと思った時に、旅行券が使えなかったら大変だからです。旅行積立をおこなう際は、旅行券の使い方を具体的に考えたうえで、始めることをおすすめします。
旅行費用をこれから貯めるのではなく、老後資金の中から捻出する場合は、表1にある旅行の計画書を作成して、旅行費用として使えそうな総予算を見積もってみましょう。総予算を把握したらその予算を行きたい場所に振り分けてみて、予算内に収まるように旅行を楽しむことが大切です。
はたなか まさこ
ファイナンシャルプランナー。
新聞・雑誌・ウェブなどに多数の連載を持つほか、セミナー講師、講演を行う。
「高齢期のお金を考える会」「働けない子どものお金を考える会」などを主宰。
『ラクに楽しくお金を貯めている私の「貯金簿」』(ぱる出版)など著書多数。