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島根県・鳥取県

縁結びの地、出雲に
20ヵ所の神仏和合の霊場

文=薄雲鈴代 写真=宮田清彦

出雲は八百万〈やおよろず〉の神が集って縁結びの神議〈かみはか〉りを行う地です。
島根県と鳥取県には20の神社仏閣からなる「出雲國神仏霊場」があります。
御朱印をいただきながら令和の初詣に出雲の旅はいかがでしょう。
今回は出雲大社と4社寺を訪ね、自分と向き合う旅にでました。

「出雲國神仏霊場」めぐり、
はじまりの一歩は出雲大社
JR出雲市駅からバスで約25分、堀川に架かる宇迦橋を渡って一の大鳥居をくぐると、正面に鎮座する出雲大社へ向けて真直ぐに参道がのびる。神門通りのにぎわいを横目に、まずは縁結びの聖地出雲大社に参拝。勢溜〈せいだまり〉の大鳥居(二の鳥居)をくぐると、急坂を下る珍しい参道になっている。右手にある祓社〈はらえのやしろ〉で身を清めた。眼下に広がる千本松の森が清々しい。本殿まで4つの鳥居を通るのだが、石、鋼、鉄、銅とそれぞれに趣が違う。

神域をめぐるのに、道先案内人がいるとありがたい。今回の旅では、「出雲神話語り部の会」の大田裕美さんに案内してもらうことにした。主祭神である大国主大神〈おおくにぬしのおおかみ〉が、縁結びのいわれとなる因幡の素兎〈しろうさぎ〉を助けた心優しい神話から、国土を拓かれ豊饒な国造りの偉業をなし、それを天照大神に国譲りをして、みずからは、幽世〈かくりよ〉(目に見えない神域)をつかさどる経緯まで、大田さんの滔々たる説明に耳を傾けながら数多ある社殿に参ってゆく。「出雲大社は二礼四拍手一礼です。御本殿の周囲を左回りに一周しますが、東北角から拝するのがビュースポットです」と大田さん。天下無双といわれる国宝の御本殿は、高さ8丈(24m)の大社造りという日本最古の神社建築だ。ご神体である八雲山、亀山、鶴山を背景に、桧皮葺の大棟の上に突き出た千木〈ちぎ〉が雄々しく美しい。

素鵞〈そが〉川を渡って、日本最大級の大注連縄〈しめなわ〉が掲げられた神楽殿へ向かう。「赤穂の糯米でなわれていて、520㎏、13・5mの大縄を人力でなっているのですよ」と大田さんが教えてくれた。良縁を呼ぶという紅白の「縁むすびの糸」を求め、御朱印をいただき出雲大社を後にした。

門前を散策し、名物の出雲そば「きずき」へ。挽ぐるみという殻まで一緒に挽きこんだコシの強いそばを味わう。つづいて神門通りの「御朱印帳専門店しるべ」でおみやげ探し。出雲文様や吉祥紋など500種類もある御朱印帳のなかからお気に入りを選ぶのは楽しい。

(ノジュール2019年12月号からの抜粋です。購入希望の方はこちらをご覧ください。)
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