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50歳から知っておきたい「暮らしとお金」第3回

家計を見直して
老後破たんを回避する

文=大竹のり子 イラスト=平田利之

定年前に家計をもう一度見直そう

近年、「老後破たん」という言葉をあちこちで目にするようになりました。長生きできることはありがたいことである反面、長生きすればするほど老後の生活費はかさんでいきます。その結果、貯蓄が底を尽き、生活が破たんする。そんなケースが増えています。

老後に金銭的に破たんしてしまう原因としては、大きく4つのパターンがあります。それが、「浪費破たん」「イベント破たん」「病気、介護破たん」「子ども、孫破たん」です。

リタイア後の年金生活はもちろんのこと、定年後に再雇用で働くとしても、収入はそれまでの5割程度に減るケースが一般的です。とくにぜいたくをしているつもりはなくても、これまで同様の生活費で過ごしたり、リフォームなど大きな出費をしたりして貯蓄を取り崩していくうちに破たんに陥る人も多いのです。

老後破たんを回避するためにも、こうした原因を知っておくとともに、今から家計を改善することで対策していきましょう。

毎月の支出の見直し
家計簿アプリで見える化を

老後破たんを回避するための対策の第一歩は、毎月の家計簿をつけ、家計状況を“見える化”することです。家計簿のつけ方には、とくに決まりはありません。市販の家計簿、レシート仕分け、エクセル家計簿、家計簿アプリなど、自分に合う方法を選びましょう。

家計簿をつけるときに多くの人が悩むのが、「どの支出をどの費目に入れればよいのか分からない」「一つひとつ書き込んでいくのが面倒」といったことではないでしょうか。家計簿アプリのなかには、スマートフォンのカメラでレシートを撮影するだけで自動的に金額が入力され、費目の振分けや集計をしてくれるものもあります。レシートを見ながら自分で入力したり、計算したりする手間が省けるので便利です。〈表1〉に代表的な家計簿アプリを紹介します。

家計の見える化ができたら、次は支出の見直しです。意識したいのが、保険料、通信費、車両費、各種会費などの継続的な出費。いわゆる「固定費」です。老後は長いですから、固定費をどれだけ絞れるかによって総支出が大きく変わってきます。より割安な料金プランを提供している電力会社やガス会社に乗り換えて光熱費を削減するのもおすすめです。携帯電話も料金プランを見直すことで通信費を数千円減らせる場合があります。格安スマホに変更するのもよいでしょう。

大竹のり子〈おおたけのりこ〉
1975年生まれ。出版社の編集者を経て2005年女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」を設立。
現在、講演やメディア出演などのほか、『お金の教養スクール』の運営を通じて正しいお金の知識を学ぶことの大切さを伝える。
『なぜかお金に困らない女性の習慣』『老後に破産しないお金の話』など著書多数。
ファイナンシャルアカデミー取締役。一般社団法人金融学習協会理事。
http://www.fpwoman.co.jp/

(ノジュール2019年12月号からの抜粋です。購入希望の方はこちらをご覧ください。)
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