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炭酸泉の聖地 長湯温泉へ

「きれいになる湯治」に
行ってみました

監修=石井宏子 文=スケープス 写真=入江啓祐

大分県・久住〈くじゅう〉山麓ののどかな農村の風景のなかにある長湯温泉。
実は世界有数の炭酸泉湧出地です。
お湯の中に多く含まれる炭酸ガスが体の内側からきれいにしてくれます。
そして歩いて回れる範囲に、温泉旅館あり、立ち寄りのラムネ湯あり、最新クアパークありと、楽しいことこのうえない〝湯治〞が可能。
炭酸泉の聖地、長湯温泉に2泊3日で行ってきました。

炭酸泉って何?

「炭酸泉」とは、遊離炭酸(水中に溶けた炭酸ガス)を多く含む温泉のこと。湯1㎏に対して250㎎以上の、いわゆる化学記号のCO2を含む温泉を指している。泉質でいえば、炭酸を1㎏中1000㎎以上含む炭酸泉(二酸化炭素泉)と、1000㎎以下の炭酸水素塩泉があるが、もちろん1000㎎以上ないと健康効果がないということではない。

温泉の成分のなかで、炭酸は皮膚から体内に吸収される唯一の成分で、健康・美容へのさまざまな効果が注目され、最近では人工的に炭酸を湯に溶かしこんだ人工炭酸泉も登場して人気を得ている。炭酸ガスが体内に吸収されると、全身の血管を拡張して血流がスムーズになり、毛細血管まで酸素がいきわたって、新陳代謝が活発にもなる。結果、肌のつややハリに内側から働きかけてくれるのだ。

しかし、天然の炭酸を含む温泉というのは、世界的にとても貴重で、数多い日本の温泉のなかでも約1%程度といわれている。

炭酸泉の聖地で
オリジナルプログラムを

長湯温泉が健康に効果があることは古くから知られ、昭和の初めから先駆的な研究者たちによって効果効能が示されてきた。

長湯温泉には源泉が36もあり、湧出量も多い。炭酸ガスの含まれる量、湧出量、入浴に適した温度、それらをトータルで「日本一の炭酸泉」と称している。また、浸かる効果だけでなく飲用効果もあり、便秘、胃腸病、糖尿病などに効き、デトックス効果も高い。

「温泉療養文化館 御前湯」には、温泉利用相談室がある。健康や美容の悩みを伝えると、血圧測定、肌の水分量などをチェックし、その人に合った入浴、飲泉、湯中運動や長湯の自然・文化をめぐるアクティビティのプログラムを作ってもらえる。旅の最初に立ち寄ろう。

監修 温泉ビューティ研究家石井宏子 〈いしい ひろこ〉
年間200日、国内外を旅して温泉や宿、自然などについて執筆。
温泉や食、自然を通じて美しくなるビューティツーリズムを研究。
日本温泉気候物理医学会、日本温泉科学学会会員。最新刊に『全国ごほうびひとり旅 温泉手帖』。

(ノジュール2020年2月号からの抜粋です。購入希望の方はこちらをご覧ください。)
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