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富士山の気が満ち迷いを浄化

北口本宮 冨士浅間神社

文=籔 智子 写真=阿部栄一郎、清水亮一(アーク・コミュニケーションズ)

時代を超えて、富士山を目指す人々を見守り続けてきた北口本宮冨士浅間神社には、悪運や心の迷いを浄化するパワーがあるといいます。
新年を迎えるにあたって心も運もリフレッシュしようと、富士山のパワーにふれる旅に出ました。

富士山の女神を祀る
登山道の起点へ
富士山駅を出て、国道を歩くこと約20分。道沿いに立つ鳥居をくぐり、杉の巨木が立ち並ぶ参道に足を踏み入れると、ひんやりとした清冽な空気に包まれた。

北口本宮冨士浅間〈きたぐちほんぐうふじせんげん〉神社が創建されたのは、景行天皇40年(110)のこと。日本武尊〈やまとたけるのみこと〉が東征の際に神社裏手の大塚丘〈おおつかやま〉に立ち、この地を富士山の遥拝地に定めたことが始まりとされる。その後、富士山の噴火が起こり、延暦7年(788)に、甲斐国主・紀豊庭〈きのとよひろ〉が現在の位置に社殿を建立。浅間大神を遷座し、大塚丘に日本武尊の神霊を祀ったという。

また、「北口本宮」という名の通り、この地は富士登山道の北口の起点で、江戸時代以降、富士山を信仰する富士講が数多く訪れるようになった。その歴史を物語るように、参道には富士講が寄贈した石灯篭がずらりと並び、苔むした姿で出迎えてくれた。

心地よい砂利音を響かせつつ参道を進み、大鳥居や隨神門を抜けて拝殿に手を合わせる。祭神は富士山の女神である木花開耶姫命〈このはなさくやひめのみこと〉と、夫神の彦火瓊瓊杵尊〈ひこほのににぎのみこと〉、そして父神である大山祇神〈おおやまづみのかみ〉の三神だ。なかでも木花開耶姫命は、モノを生み出す神として信仰されている。 

案内してくれた禰宜〈ねぎ〉の田邉將之〈たなべまさゆき〉さんは、「参拝された方々から、『人生で迷ったときに、お導きをいただけた』という声がよく聞かれます」と話す。

「みなさん富士登山の入り口であるこの地で登山安全を祈願し、難関を突破する力を与えられて、日本一険しい山である富士山の頂上を目指します。同様に、人生という山で直面する迷いや苦しみを突破する力も与えられるのではないでしょうか」

(ノジュール2020年12月号からの抜粋です。購入希望の方はこちらをご覧ください。)
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