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老後に備えるあんしんマネー学 第21回

さまざまな情報が飛び交うなか、老後資金に不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
お金を上手に管理して、老後を安心かつ心豊かに暮らすための、備えのマネー術を紹介します。

値上げ攻勢に備えて
「固定費」の見直しを
しませんか?

文=畠中雅子 写真=平田利之

物価の高騰が話題になる機会が増えています。
食料品をはじめ、電気代やガス代といった日常生活に欠かせない光熱費などの値上がりも、家計に打撃を与えています。
特に年金生活に入られて、収入を増やすのが難しいご家庭では、赤字をできるだけ少なくしたいところです。
そこで今月は、家計費を抑えるために有効な「固定費の見直し」を考えます。

食費の節約は、炭水化物の
摂取量に気を配りながら実行
家計費の節約というと、手を付けやすい食費の節約に力を注ぐ方も多いはずです。牛肉をあきらめて豚肉や鶏肉を中心にしたり、値上がりしている野菜は避けて、比較的値段が安定している野菜を使ったメニューを考えるなど、さまざまな方法があります。

食費の節約はすぐに効果を得られますが、力を入れすぎると、炭水化物(=糖質)の摂取量が増える結果になります。米やそば、うどん、パスタ、そうめんといった、一品で献立として成り立つメニューの摂取量が増えるからです。高齢期に入ってから食費を節約すると、糖尿病のリスクが高まる可能性もあるのです。

食費は抑えられても、将来的には医療費が増えて、かえって家計費の負担が重くなる可能性もあります。糖質の摂取量を増やさないように工夫すると同時に、たんぱく質をきちんと摂取出来るような献立を考えることが大切。また買い物としては割高になりますが、果物も購入して、ビタミンの摂取量を確保しましょう。


固定電話がないと連絡が取れませんか?

さて、ここからは固定費の支払い状況を見直しましょう。固定費の代表格は、固定電話代、携帯電話代などの通信費。プロバイダの費用も含めて、毎月数千円から1万数千円程度の通信費を払っているのが平均的ではないでしょうか。

携帯電話のキャリアを替えて、通信費を減らす方法は節約ワザとして広く知られています。キャリアを替える際は、直接、各社の店舗に足を運ぶのではなく、携帯電話料金の比較をしてくれる大手家電量販店に足を運ぶ方法もあります。店舗の多くは、通信料を比較して乗り換えまでのサービスをおこなっています。キャリアを変更するには手数料が必要になるのが一般的ですが、知らない情報を提供してもらえる可能性もあります。料金の比較をする際は、毎月どのくらいのギガ数を使っているのかを確認したうえで、相談することをおすすめします。

また日常的に携帯電話を使っているのであれば、固定電話の契約を止めるという手もあります。固定電話がないと困る相手がいる場合、固定電話にかけてくる相手のリストを作り、「これからは携帯電話にかけて欲しい」と、伝えるのがよいでしょう。固定電話がなくなると、迷惑電話を減らせるメリットもあります。

プロバイダによっては、インターネットの通信料の中にIP電話代を含む会社があります。そのような会社のIP電話を利用する場合、基本料金はインターネット代に含まれるケースが多くなります。IP電話を利用すると電話番号は変わりますが、基本料金がなくなるため、節約につながります。

はたなか まさこ
ファイナンシャルプランナー。
新聞・雑誌・ウェブなどに多数の連載を持つほか、セミナー講師、講演を行う。
「高齢期のお金を考える会」「働けない子どものお金を考える会」などを主宰。
『ラクに楽しくお金を貯めている私の「貯金簿」』(ぱる出版)など著書多数。

(ノジュール2022年5月号からの抜粋です。購入希望の方はこちらをご覧ください。)
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