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人気の特集

山の恵みをこころゆくまで

天上温泉の隠れ宿

文:山口あゆみ、佐々木ゆり(スケープス)

山の素晴らしさをさらに満喫したいなら、その懐で一夜を過ごすのがおススメです。
時とともに移り変わる山の姿や緑を眺めながら、静寂のなか湧きだす温泉に身を浸す……。
“天上の温泉”ならではの癒しのひとときへ。

福島県・磐梯山裏磐梯高原ホテル

弥六沼越しに噴火口の絶景を

古くから開けた高原リゾートである裏磐梯。明治21年(1888)の噴火で山体崩壊した磐梯山の北側にあり、雄々しくそびえ立つ姿は、会津側から望む秀麗さとはひと味違うおもむきと言える。

そんな磐梯山を独り占めしたようなロケーションにあるのが「裏磐梯高原ホテル」だ。昭和33年(1958)に創業、皇室をはじめ多くの賓客を迎えてきた。眼の前には噴火によって誕生した弥六沼〈やろくぬま〉が横たわり、その背後に磐梯山の噴火口がダイナミックに映る。温泉も弥六沼側にあり、絶景を堪能しながら、軟らかな肌触りの湯の恩恵を授かれるのが嬉しい。夜もライトアップされた沼と森の神秘的な光景を露天風呂から眺められる。

部屋は和モダンの佇まいの洋室が中心で、落ち着いたインテリアが特徴だ。食事は「ダイニング磐梯」で。地産地消にこだわった食材の鮮度のよさが自慢だ。朝食は和・洋いずれかの選択となり、夕食はフレンチのフルコース。8月上旬〜下旬は、ホテル裏庭で毎晩、「夏の星空観察会」が開催される。また、近くには五色沼自然探索路もあり、こちらはトレッキングスタイルで楽しみたい。

熊本県・阿蘇山 和風旅館 華もみじ

朝焼けの阿蘇五岳を眺める湯

世界最大級の阿蘇カルデラ。今も噴煙を上げる中岳をはじめとする「阿蘇五岳」の姿は、カルデラの外輪山から眺めるとその雄大さがさらによくわかる。南側の外輪山の斜面にある「華もみじ」は、温泉からも、また客室からも阿蘇五岳が連なる美しい姿を眺めることができる宿だ。窓いっぱいに広がる緑豊かな山々を眺めながら、さらりとした透明な湯に浸かろう。阿蘇ならではの広々とした牧歌的な風景は心を解き放ってくれる。

夕食は、天草直送の新鮮な刺身や前菜に続き、メインには焼肉の食べ放題が待っている。霜降り国産牛をはじめ、鹿児島産の豚や鶏も揃う。ここで山歩きに疲れた体にエネルギーを充填しよう。ビールや焼酎も飲み放題なので飲みすぎてしまいそうだが、翌朝はぜひとも早起きをしたい。

早朝、朝焼けの阿蘇五岳は実に神秘的だ。運がよければ雲海に浮かぶ阿蘇五岳の姿を見ることもできるかもしれない。頂の向こうから太陽が昇ってくる姿は、昼の緑萌えるそれとはまた違った表情だ。

岐阜県・槍ヶ岳 穂高荘 山のホテル

槍ヶ岳を正面にして温泉三昧

槍ヶ岳を正面に望む「山峡槍の湯」には、この地域では最大の広さを誇る、200名収容の混浴露天風呂、女性専用露天風呂、貸切露天風呂の3タイプがあり、専用のスロープカーまたは階段で圧巻のロケーションを目指す。露天風呂からの景観は思わず息を飲む雄大さだ。

館内にも足湯と男女別の大浴場があり、露天風呂「樹林の湯」が併設されている。いずれの湯も、高温の源泉に谷水を加えたかけ流し。まさに温泉三昧だ。

上高地、乗鞍岳、高山、白川郷と、北アルプスから飛騨高山にかけて広がる奥飛騨温泉郷にある「穂高荘 山のホテル」は、奥飛騨温泉郷で唯一の「北欧風山岳リゾートホテル」を標ぼうする山の宿。その北欧風に温泉旅館のおもてなしが加わり、居心地がいい。山の幸、海の幸をとり入れた夕食も楽しみだ。

(ノジュール2017年5月号からの抜粋です。購入希望の方はこちらをご覧ください。)
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