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紅葉も城も人も天晴れ

大河のほとり 犬山、晩秋

文=松尾裕美 写真=犬山市観光協会、宮地工

名鉄名古屋駅から電車で約25分の尾張の奥座敷・犬山。
深山の気配漂う紅葉の山寺・寂光院から国宝 犬山城そして城下町へと歩いたら、
今を生きる人と歴史がともに息づく天晴れな横顔が見えてきました。

尾張のもみじ寺から
国宝・犬山城へ
日本の屋根と呼ばれる峻険な峰々の水を集めた木曽川が、平野に出るちょうどそのとば口に犬山はある。9月末に高い山から始まった紅葉もふた月かけて山を下って平野に到着。だから犬山の紅葉は、11月からが本番だ。

名高いのは、飛鳥時代に創建された尾張の最古刹・寂光院である。継つ鹿が尾お山さん中腹に広がる急峻な境内地をカエデの古木が被い、別名「尾張のもみじでら」。特に長い参道の石段は木々のトンネルのようだ。訪れたのは9月半ばだったが、折からの台風接近で気温が上下したせいか一部はもう色づきはじめ、生い茂る青いもみじの中でひと際鮮やかだった。

参道の石仏に励まされ登り詰めると本堂だ。作法どおり2堂にお参りしたあと十二支・筆弘法展望台へ。ここからの眺めは圧巻だ。遠く左に小牧山城、右手奥には岐阜城、目の高さの正面には国宝犬山城。織田信長は柴田勝家を伴って参詣した折、この地を清州城の鬼門鎮護に定めたというが、その頃の激動が伝わってくるような手応えの強い景色である。

(ノジュール2021年11月号からの抜粋です。購入希望の方はこちらをご覧ください。)
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