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“涼旅”プラン – 滝

古の修験道赤目四十八滝で森林浴三昧

文=ウエスト・パブリッシング 写真=宮田清彦

清冽な流れを湛えた深山幽谷。そこは奈良と三重の県境を流れる滝川の上流にあり、かつて山伏や忍者が修行した修験道でした。約4㎞にわたって続く渓流沿いの道をゆくと、美しい瀑布が次々と現れます。
大自然の息吹を感じながら、いざ名瀑ウォークへ。


滝が連続する遊歩道は
マイナスイオンたっぷり
近鉄赤目口駅からバスに乗ること約10分、終点の赤目滝に着く。その先にあるのは、2020年にオープンした赤目自然歴史博物館。展示資料を眺め、赤目渓谷が明治時代まで人の立ち入ることのできなかった険しい原生林で、山岳修行の聖地であったことを知る。

道なりに土産物店を抜けると、渓谷入口が日本サンショウウオセンターになっている。赤目生まれを含む9種、約50匹が水槽に展示されている。中でもオオサンショウウオは生きた化石といわれる特別天然記念物で、その生態はもとより、各々の性格まで解説されていて親しみ深い。館内からそのまま渓谷への遊歩道に行ける。

森に一歩踏み入るやいなや、苔の独特な香りが漂い、涼やかで清澄な空気に包まれる。100mほど行くと、さっそく行者滝〈ぎょうじゃたき〉に出合う。そのすぐ上流の銚子滝〈ちょうしたき〉で石橋を渡り、谷を越え、霊蛇滝〈れいじゃたき〉を見ながら石段を上る。そこに赤目牛の像が安置されている。その昔、役行者が修行をしていると、赤い目の牛に乗った不動明王が出現したとの謂れがある。

滝見台を兼ねた橋を渡ったところにあるのが「赤目五瀑」最初の不動滝。まさに不動明王の顕現で、高さ15mの名瀑だ。百数十年前まで、「赤目の滝参り」といえばこの滝を指していて、ここから奥へは入れなかったという。この先も大小さまざまな滝が連続する。48という数は滝の総数ではなく、阿弥陀四十八願を意味しているという。

(ノジュール2022年8月号からの抜粋です。購入希望の方はこちらをご覧ください。)
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